ソナタ 第3番 ハ短調
YouubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」
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★この曲を収録したCDつき楽譜★
リコーダー用: 2180 1500円+税
リコーダー用: SR-091 3800円+税
ダウンロード製品 620円(税込)
リコーダー用: RG-180 900円+税(絶版)
★解題★
マンチーニの「リコーダー(またはヴァイオリン)と通奏低音のための12のソナタ」は1724年にロンドンで出版されました。スカルラッティの下で働きながらも作曲家としてもっとも充実した時期に書かれた作品とあって、まんまんたる意欲がみなぎり、内容的に充実した、すばらしい作品集となっています。
リコーダーのための多数のバロックソナタの中にあっても、激しい転調を駆使して濃厚な情緒をかもし変幻自在の表情を見せるマンチーニのソナタは、欠かすことのできない大切なものだといえるでしょう。
★解説★
4つの楽章から成ります。
第1楽章はラルゴ・アフェットゥオーソ(ひろびろと、愛情深く)と指定され、4分の4拍子です。ゆったりとした付点リズムがほとんど全曲を支配していて、ふつうなら退屈してしまいそうなものですが、そこはさすがというもので、息の長いフレーズでつむぎ出す旋律線の力に加え、大胆でたくみな転調や、わずかに持ち込んだ異なるリズム・パターンが新鮮で、みごとに最後まで興味を持続します。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の3拍子で、かなり速いテンポが合う、推進力の強い音楽です。前半はかなり典型的に、フーガふうの進みかたでテーマをしっかり印象づけていきます。後半は、テーマの材料を用いたゼクエンツ(反復進行)を多用して「展開」的な内容が多くなっていき、最後は印象的なフェルマータのあと、簡潔に音楽をしめくくっています。本作の白眉。
第3楽章はラルゴ(ひろびろと)と指定され、4分の4拍子です。変ロ長調で、比較的おだやかですが、リズミカルに音楽が進みます。変化に富んだ佳品です。
第4楽章は再びアレグロで、8分の12拍子のジークふうの音楽です。非常に引き締まった無駄のない語り口で前半に示したテーマを、後半はたくみに展開発展させます。そのあと再現から収束へと持っていく進み方もじつにソツがなくて、よくまとまった終曲となっています。
※ 演奏例がお聴きいただけます
第1楽章(B−2)
第2楽章(C−1)
第3楽章(B−3)
第4楽章(C−1)
※カッコ内は指回り難度です。
※通奏低音実施: 高橋たかね リコーダー演奏: 石田誠司 電子チェンバロ演奏:
石田誠司
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