ソナタ 第7番 ハ長調
全曲(ノーカット)が試聴できます
(YoutubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」)
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
リコーダー用: 2197 1500円+税
リコーダー用: RG-197 900円+税(絶版)
リコーダー用: SR-118 3800円+税
ダウンロード製品 620円(税込)
★解題★
マンチーニの「リコーダー(またはヴァイオリン)と通奏低音のための12のソナタ」は1724年にロンドンで出版されました。スカルラッティの下で働きながらも作曲家としてもっとも充実した時期に書かれた作品とあって、まんまんたる意欲がみなぎり、内容的に充実した、すばらしい作品集となっています。
リコーダーのための多数のバロックソナタの中にあっても、激しい転調を駆使して濃厚な情緒をかもし変幻自在の表情を見せるマンチーニのソナタは、欠かすことのできない大切なものだといえるでしょう。
★解説★
5つの楽章から成っています。調性の関係もあって、快速な楽章も、やってみると意外に演奏しやすいと思います。
第1楽章はスピリトーゾ(元気に)、4分の3拍子です。冒頭で力強く示されたテーマと、そこから派生したモチーフを扱って、スピード感のある音楽をくりひろげていきます。
第2楽章はラルゴ(広びろと)、4分の4拍子で、ハ短調です。ドッペルドミナントの減七和音からドミナントとしての減七和音に進むという、何とも鬱陶しい響きで始まりますが、やがて薄日が差してきたかのようにしだいに明るみ、最後は第3楽章を呼びながら属和音に終止します。
第3楽章はアレグロ(快活に)、8分の3拍子です。フーガふうに始まり、以後もいくつか副主題を導入しながらも基本的は最初に示したテーマを機軸に、対位法的な色彩の強い音楽が進みます。いつもながらマンチーニの「速いフーガ(フーガふう楽章)」は演奏しごたえがあります。
第4楽章は再びラルゴで、4分の4拍子です。調号はありませんが、明らかにヘ長調で始まっており、ゆったりとした付点リズムで音楽が進みます。最後はハ長調で終わっているとみてもよいのかも知れませんが、ヘ長調の属和音で終わったような運びかたです。
第5楽章は再びアレグロで、4分の4拍子です。テーマは生き生きした第1のモチーフ(1〜2小節)とトリル型に特徴のあるモチーフ(3小節以下)から成っています。本作では唯一「前半・後半ともに繰り返し」の形をした楽章で、スキのないみごとな終曲です。
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※ 演奏例がお聴きいただけます
第1楽章(C1)
第2楽章(B2)
第2楽章 装飾つき [参考]
第3楽章(C1)
第4楽章(B1)
第5楽章(C1)
※カッコ内は指回り難度です。
※通奏低音実施: 高橋たかね リコーダー演奏: 中村栄宏 電子チェンバロ演奏: 石田誠司
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