トリオソナタ ハ長調 QV2: Anh. 3
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★この曲を収録したCDつき楽譜★
2158 リコーダー用 2400円+税
ダウンロード製品 620円+税
RG-158 リコーダー用 972円+税 (絶版)
★解題★
原曲は、18世紀の手書き筆写譜で伝わっている、アルトリコーダー、フラウト・トラヴェルソ、通奏低音のためのトリオソナタです。RJPではこれを、2本のリコーダーと通奏低音(チェンバロ)で演奏できるように編曲しました。原則としてアルトを用いますが、第3楽章のRecorder
IIはテナーで演奏します。
★解説★
4つの楽章から成っています。
第1楽章はアフェトゥオーゾ(愛情深く)、4分の4拍子です。春の風ようにやさしく暖かな感じの主題を用いて、ていねいに音楽がつくられています。珠玉の楽章と言っていいでしょう。
第2楽章はアラ・ブレーヴェ(2拍子で)で、2分の2拍子。フーガふうの主題提示方法を取り入れた快速な楽章です。第2リコーダー(フラウト・トラヴェルソ)で示される颯爽とした主題に第1リコーダーが応答し、次いで通奏低音が主題を奏するという流れで始まります。小気味のいい分散和音主題による部分を挟みながら音楽を進め、最後にはストレッタ(主題が終わらないうちに応答が始まる技法)で主題を呼び戻して鮮やかに曲をまとめています。
第3楽章はラルゲット(やや広々と)、4分の3拍子です。哀切な旋律で始まり、反復進行を多用しながら音楽が進みます。語り口のわかりやすさは抜群で、ファンが多い楽章になっています。CDに収録した演奏は、少し遅めのテンポを採用し、ロマンチックな魅力に焦点を当ててみました。
第4楽章はヴィヴァーチェ(生きいきと)、8分の3拍子です。躍動感のある第一主題のあと、音階的にせり上がる音型による推移部を経て、同音連打を中心とするト長調の第二主題が現れますが、いずれも魅力に富んでいて、みごとです。前半を繰り返した後の、後半もだいたい同じ内容の音楽で、調を少し変えたり面白いヘミオラを取り入れたりしているぐらいです。そういう意味ではあまり野心的な書きぶりではありませんが、隅々まで磨き抜かれ、楽しさ満載の作品に仕上がっていると言えるでしょう。
※ 演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B3)
第2楽章(C2)
第3楽章(B1)
第4楽章(C1)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 長井舞さん・大友浩さん チェンバロ(電子楽器)演奏:
石田誠司
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