ソナタ ト短調 作品17-9
Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。
★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品 620円(税込)
SR-144 アルトリコーダー用 3800円+税
2284 リコーダー用 1800円+税
★解題★
J.C.シックハルトの「12のソナタ 作品17」は、1712年から15年までの間に、アムステルダムのRogerから出版され、のちにロンドンのWalshから少なくとも2版にわたって再刊されました。若々しいエネルギーと大家の風格とを兼ね備えた、充実した力作ぞろいの作品集です。
★解説★
5つの楽章から成っており、うち4つが快速楽章です。シックハルトの個性がよく発揮された快作だと言ってよいでしょう。
第1楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の3拍子です、明快な主題で始まって、ほぼ終始その素材を用いて音楽を進めます。最初のクライマックスを築いたあと、いったん主題を再現し、さらにもう1度のクライマックスを築きます。そして、音数を減らして動きもおとなしくなる収束。颯爽とした開幕曲です。
第2楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。唯一の緩徐楽章ですが、ここでも音楽はかなり細かな動きも含みながらリズミカルに進みます。短いですが、簡潔にして秀逸な楽章です。
第3楽章はアルマンド、アレグロ(快活に)4分の4拍子で、シックハルトが得意とした速めのアルマンドです。決然とした開始から、すぐに16分音符の流れになっていきます。同音連打がやや多用されて効果を挙げ、印象的な佳品になっています。
第4楽章はコレンテ、4分の3拍子です。これもシックハルトが得意とした付点の跳ねるリズムを基調とするコレンテで、堂々たる規模を持ち、本作の中核的楽章となっています。後半になると跳ねないリズム(均分リズム)も織り交ぜられ、面白い味が出ています。
第5楽章はジーグで、8分の6拍子です。前半には付点の跳ねるリズムが用いられますが、後半にはそれがなく、リズム感にやや違いがあります。前半の内容から判断すればさほど速いテンポではないはずで、そのせいもあってかなり歌謡性の強いモチーフもちりばめられています。
★試聴ファイル★
リコーダー&MIDIチェンバロ: 石田誠司
※カッコ内の表示は「指回り難度」です。
第1楽章(C−1)
第2楽章(B−3)
第3楽章(C−1)
第4楽章(C−1)
第5楽章(C−1)
シックハルトのページにもどる
HOME
Copyright 2021 RecorderJP Inc. All rights reserved
.