コレルリの合奏協奏曲による
トリオソナタ 第2番 ト長調
Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。
★この曲を収録したCDつき楽譜★
アルトリコーダー用: 2255 2400円+税
ダウンロード製品 620円(税込)
★解題★
「12の合奏協奏曲集 作品6」は、大作曲家コレルリ晩年の最高傑作です。これを、バロック時代のリコーダー音楽の大作曲家・シックハルトが、アルトリコーダー2本と通奏低音のためのトリオソナタに編曲したのが、「コレルリの合奏協奏曲による12のトリオソナタ」です。まさに、作曲者・編曲者ともに最高の人を得た、名品と言えるでしょう。
★解説★
4つの楽章から成り、第1楽章は合奏協奏曲の第10番から、続く3つの楽章は第9番からとられています。第3楽章は、原曲の協奏曲ではVivace(ヴィヴァーチェ=生き生きと)と指定されていました。
第1楽章はアンダンテ・ラルゴ(歩くように、広々と)と指定され、4分の4拍子です。アンダンテとラルゴを並べて書くとは「どっちなの?」というところですが、低音は着々と歩む「アンダンテ」の感じで、上声はひろびと歌い上げる、とでも捉えておいて、あながち大きな間違いではないように思います。
第2楽章はアルマンド、アレグロ(快活に)で、4分の4拍子。アルマンドにはアウフタクトがつくことが多いのですが、この楽章はふつうに1拍目から始まります。アルマンドは、もともとはかなりゆったりとした舞曲だったらしいのですが、シックハルトはアルマンドに「アレグロ」と指定することがかなり多いのです。しかも、ここではコレルリ自身がそれを先取りしているとも言えます。スピード感のが魅力のひとつとなっていると言ってよいでしょう。
第3楽章は4分の3拍子のコレンテで、やはりアレグロと指定されています。カッチリと書かれていて、演奏も難しくない、たいへん楽しい舞曲楽章です。
第4楽章は4分の4拍子のガボットで、またもアレグロです。弾むようなシンコペーションのリズムを取り入れたモチーフを縦横に駆使してまとめられた、短い終曲です。
★試聴ファイル★
リコーダー: Duo Affettuoso (長谷川圭子・長谷川智彦)
通奏低音(電子楽器): 石田誠司
※カッコ内の表示は「指回り難度」です。
第1楽章(B−2)
第2楽章(C−2)
第3楽章(B−3)
第4楽章(C−1)
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