リコーダーJP シックハルト作品
    


コレルリの合奏協奏曲による
トリオソナタ 第4番 ヘ長調



Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。

★この曲を収録したCDつき楽譜★
2292 アルトリコーダー用 1800円+税
SR-148 アルトリコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品  620円(税込)



★解題★

 「12の合奏協奏曲集 作品6」は、大作曲家コレルリ晩年の最高傑作です。これを、バロック時代のリコーダー音楽の大作曲家・シックハルトが、アルトリコーダー2本と通奏低音のためのトリオソナタに編曲したのが、「コレルリの合奏協奏曲による12のトリオソナタ」です。まさに、作曲者・編曲者ともに最高の人を得た、名品と言えるでしょう。


★解説★

 4つの楽章から成り、第1楽章と第4楽章は合奏協奏曲の第1番から、第2・第3楽章は第2番からとられています。ただし、第4楽章は、原曲の前半部分だけを採用して、後半は端折った形になっています。

 第1楽章は4分の4拍子で、ラルゴ(広々と)で始まりますが、ひとしきりのあと、アレグロ(快活に)と指定された速いエピソードが挟まります。以後、アダージョ(ゆっくりと)、アレグロ、アダージョ、アレグロと、めまぐるしく緩急を切り替えながら進め、最後はアダージョでしめくくります。

 第2楽章はアレグロ、2分の2拍子です。調子よく進むガボットふうの音楽で、軽妙で、しかも品のいい楽しさは無類のものです。前半・後半ともに繰り返しが指定されています。

 第3楽章は4分の4拍子で、最初はグラーヴェ(重々しく)と指定された重い足取りの音楽で始まり、やがてアンダンテ・ラルゴ(歩くように、広々と)と指定された、やや流れのよい音楽に変わります。

 第4楽章はアレグロ、4分の4拍子ですが、三連符を多用した内容になっていますので、まるでジークのような感じもあります。途中、ふつうの2連の八分音符も出てくるのですが、これを、書かれている通りの半分割りのリズムで演奏するか、それとも「3連ノリ」で(つまり時間比2:1で)演奏するかは、演奏家によっていろいろです。


★試聴ファイル★

リコーダー: Duo Affettuoso (長谷川圭子・長谷川智彦)
通奏低音(電子楽器): 石田誠司  

※カッコ内の表示は「指回り難度」です。

第1楽章(B−3)
第2楽章(C−1)
第3楽章(B−1)
第4楽章(C−1)


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