ソナタ ハ長調 作品23-2
Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。
★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 1860円(税込)
2314 アルトリコーダー用 1800円+税
SR-164 アルトリコーダー用 3800円+税
★解題★
J.C.シックハルトの「12のソナタ 作品23」は、1720年ごろに、アムステルダムで出版されました。「作品17」の12曲とともに、作曲者の壮年期を代表する充実した力作ぞろいの作品集です。
★解説★
5楽章構成で、うち4楽章がスピード感のある音楽です。シックハルトの個性と技量が存分に発揮された快作。
第1楽章はプレリュードと題され、アレグロ(快活に)、4分の4拍子です。上昇音階で始まり、以下、16分音符の速い動きを中心に颯爽とした音楽が繰り広げられますが、終わり近くには八分音符でやわらかく歌い上げながらクライマックスを築きます。
第2楽章はアダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子です。きよらかな叙情の美しさ、短いながら珠玉のような小品です。最後は少し即興ふうの装飾的なひとふしを奏し、半終止で次の楽章を呼びます。
第3楽章は、シックハルト得意の、アレグロのアルマンドで、4分の4拍子です。ハ長調のくっきりとした主題で始まり、やがて「ひとり2声部」の調子のよいモチーフを活躍させて前半をまとめます。そして後半は「ひとり二役の掛け合い」によるゼクエンツを中心に語り進めています。
第4楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の3拍子の長大な楽章です。気宇の壮大なひろびろとした感じの音楽で、演奏しがいがあります。ただ、長い曲なのに休符はひとつもなく、フレーズの最後の拍を二つの拍に割るシックハルトの好んだ語り口のせいもあって、ブレスコントロールには注意が必要です。
第5楽章は8分の6拍子のジーグです。付点リズムや16分音符も少し取り入れてすばしっこい感じで始まります。後半になると、歌謡性の強いフレーズも織り込んで、短いながら変化に富む佳品となっています。
★試聴ファイル★
リコーダー&MIDIチェンバロ: 石田誠司
※カッコ内の表示は「指回り難度」です。
第1楽章(C−1)
第2楽章(B−1)
第3楽章(C−1)
第4楽章(C−1)
第5楽章(C−1)
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