リコーダーJP シックハルト作品
    


ソナタ ニ短調 作品23-4


Youtube のRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」より
全曲の演奏(ノーカット)の試聴ができます。

★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品  620円(税込)
2327 リコーダー用 1800円+税



★解題★

 J.C.シックハルトの「12のソナタ 作品23」は、1720年ごろに、アムステルダムで出版されました。「作品17」の12曲とともに、作曲者の壮年期を代表する充実した力作ぞろいの作品集です。


★解説★

 5楽章から成り、第1楽章だけが遅いテンポの楽章で、あとはすべて快速楽章を並べた(つまり緩急急急急)、あまり例のない(しかしシックハルトらしい)構成です。生き生きとした調べが楽しい佳品です。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子です。付点の跳ねるリズムを基調として息長く歌っていく、かなりタップリとした開始楽章になっています。

 第2楽章は、アレグロ(快活に)4分の4拍子で、シックハルトが得意とした16分音符刻みのノリでひたひたと進むアルマンドです。ただし、テーマとト集に32分音符による速い動きが取り入れられていて、これがピリッとしたよい味付けになりました。音楽の展開はシックハルトの常套的な進み方で新味はあまりありませんが、それなりにキビキビとした良さがあります。

 第3楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の3拍子です。なかなか気宇も壮大で、規模も大きな、どっしりした存在感のある楽章で、一種の奔放な感じが魅力でしょう。

 第4楽章は8分の6拍子のジーグです。よくある単純な二部形式ではなく、前半部の最初と後半部の最初それぞれに短い導入分のような部分が「前置き」として置かれたような、かなり独特な構成になっています。そして、この形をうまく生かして、多彩な変化のある表情をみせます。

 第5楽章はプレスト(速く)と指定されたガボットで、4分の4拍子。テンポについては、かなり広い幅でいろいろに考えられそうです。それによって曲調もかなり大きく変わりますので、いろいろなテンポを試してみるといいでしょう。




★試聴ファイル★

リコーダー&MIDIチェンバロ: 石田誠司
※カッコ内の表示は「指回り難度」です。

第1楽章(B−1)
第2楽章(C−1)
第3楽章(C−1)
第4楽章(C−1)
第5楽章(C−1)


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