リコーダーJP トッファム作品


ソナタ 第3番 ハ短調


全曲ノーカットで試聴できます
(YouTubeのリコーダーJP応援チャンネル「リコーダーの底力」)

★この曲を収録したCDつき楽譜★
2273 リコーダー用 1800円+税
SR-139 リコーダー用 3800円+税
ダウンロード製品 620円(税込)



★解題★
 トッファムの作品1は1701年、作品2は1706年にロンドンで出版されたもので、どちらもアルトリコーダーソナタ6曲を収録しています。そして、これら12曲をまとめたものがのちにアムステルダムで再版されました。

 ここで「第3番」としたのは、「作品1-3」のソナタです。

★解説★

 たいへん小粒にまとめられたソナタですが、内容には工夫があって、実にユニークな珠玉の小品になっています。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の3拍子です。通奏低音が奏する3小節の前奏に続いて、テーマ(これは低音が5度下で予告していました)をリコーダーが奏して始まります。ところどころ口をつぐみながら進む音楽は独特で、訥々とした味。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。リコーダーが示した主題を低音が同じ調(2オクターブ下)で模倣することによって始まります。提示と模倣がもう1セットおこなわれたあと、やがてリコーダーと低音かけあいの音楽になって、間もなく収束を迎えます。実に独特な短い音楽です。

 第3楽章は再びアダージョで、4分の4拍子。たった6小節しかない、最低限の内容の間奏曲です。

 第4楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、8分の6拍子です。2小節の前奏に導かれて始まります。めまぐるしく転調を繰り返しながら、独特な細切れのフレージングで進みます。最後まで不思議な雰囲気です。


※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−2)
第2楽章(C−2)
第3楽章(B−2)
第4楽章(C−1)

 ※カッコ内は指回り難度です。
 ※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司



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