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W. トッファム

〜〜英国で早い時期にソナタを発表〜〜


★トッファムついて★

 作曲家ウィリアム・トッファム (William Topham) がどういう人だったのかについては、ほとんど何もわかっていません。

 Martin Nitz の研究によると、

(1)ヨークシャーのスティートンに、Wm. Tophamなる人物の1669年の出生証明がある

(2)また、Wm. Tophamという人物が1693年にケンブリッジ大学で修士号を得て、同年ヨークの助祭に任じられた記録がある

とのことです。

 もっとも、(1)(2)が我々のWilliam Tophamのことであるという確かな証拠はない、と Nitzは言っています。ただ、この "Wm. Topham" という書き方は、Walshが1709年に出版したTophamの「作品3」のソナタ集(ヴァイオリンやトランペットと通奏低音のための)の表紙でも用いられているのが目を引きます。出生証明や修士名簿にあるWm. Tophamが作曲家Tophamを指している可能性は、それほど小さくもないような気がするのですが。


★トッファムのアルトリコーダーソナタ★

 「作品1」での作風は全体に少し独特な渋いもので、大作曲家だったとまでは言いがたいと思いますが、「作品1」の出版から5年を経て出版された「作品2」のソナタ集では対位法的な技術をはじめかなりの洗練をみせています。アムステルダムでまとめて再刊されたことからも、トッファムのソナタが当時の人々からある程度歓迎されたことが想像できますし、また、実際にそれに価するだけの内容を持っていたと言えるでしょう。

 (2021年7月5日/2023年11月3日改稿)

リコーダーJPがご提供できるトッファム作品
アルトリコーダーソナタ 第1番 ト長調
アルトリコーダーソナタ 第2番 ハ長調
アルトリコーダーソナタ 第3番 ハ短調
アルトリコーダーソナタ 第4番 ニ短調
アルトリコーダーソナタ 第5番 ヘ長調
アルトリコーダーソナタ 第6番 イ短調
アルトリコーダーソナタ 第7番 ト長調
アルトリコーダーソナタ 第8番 ヘ長調
アルトリコーダーソナタ 第9番 ニ短調
アルトリコーダーソナタ 第10番 ハ短調 NEW!
アルトリコーダーソナタ 第11番 ハ長調 NEW!
アルトリコーダーソナタ 第12番 ト短調 NEW!

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