リコーダーJP トッファム作品
ソナタ 第8番 ヘ長調
全曲ノーカットで試聴できます
(YouTubeのリコーダーJP応援チャンネル「リコーダーの底力」)
★この曲を収録したCDつき楽譜★
ダウンロード製品 620円(税込)
2148 リコーダー用 1800円+税
★解題★
トッファムの作品1は1701年、作品2は1706年にロンドンで出版されたもので、どちらもアルトリコーダーソナタ6曲を収録しています。そして、これら12曲をまとめたものがのちにアムステルダムで再版されました。
ここで「第8番」としたのは、「作品2-2」のソナタです。
★解説★
4つの楽章から成り、密度高く書かれた名品です。どの楽章もまずリコーダーが低音より先行して演奏を開始するのが、ちょっとした特徴だと言えるでしょう。
第1楽章はグラーヴェ(重々しく)、4分の4拍子です。リコーダーが低音より先行して伸びやかに歌い出し、低音がそれを模倣して入ってくる開始です。語る内容がわかりやすく、しかも濃密なアンサンブルで音楽が進みます。
第2楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、8分の6拍子のキビキビとしたフーガです。リコーダーによる主題の提示と低音による応答が2セット行われた後、副主題も持ち出して自由に展開する部分があり、やがてリコーダーの主題再現(提示)に低音が応答して収束に入ります。最後まで緩みのない、すぐれた楽章になりました。
第3楽章はアダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子で、ヘ短調で書かれています。ゆったりとした歩みで、微妙な味わいの和声を聴かせながら語り進め、しだいに音楽が高潮して力強いクライマックスを築いてから、最後は静かにしめくくります。
第4楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。終曲にもフーガを持ってきました。同音を2回連打しながら語る特徴的なテーマを扱って、ややユーモラスで気の利いた音楽を進めていきます。最後はスピード感のある下降音階が鮮やかに音楽の収束を演出します。
※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−2)
第2楽章(B−3)
第3楽章(B−1)
第4楽章(C−1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏: 石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
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