リコーダーJP トッファム作品


ソナタ 第12番 ト短調


(試聴用動画準備中)

全曲ノーカットで試聴できます
(YouTubeのリコーダーJP応援チャンネル「リコーダーの底力」)

★この曲を収録した伴奏音源つき楽譜★
ダウンロード製品 1860円(税込)



★解題★
 トッファムの作品1は1701年、作品2は1706年にロンドンで出版されたもので、どちらもアルトリコーダーソナタ6曲を収録しています。そして、これら12曲をまとめたものがのちにアムステルダムで再版されました。

 ここで「第12番」としたのは、「作品2-6」のソナタです。


★解説★

 緩急緩急の4楽章から成っています。第11番のソナタなどと同様、対位法的な色彩が強く、小粒ながら充実した佳作です。

 第1楽章はグラーヴェ(重々しく)、4分の4拍子です。全体に「下降していく」志向が強く、打ち沈んだ調子の渋い音楽ですが、なかなかに味わい深さがあります。

 第2楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)と指定された4分の6拍子のフーガふう楽の章です。提示はつねにリコーダーが行い、低音が同じ調で応答するという行き方になっていて、厳密にはフーガとは言えないと思いますが、リズムが実に生き生きと多彩に変化する面白さも盛り込まれていて、爽快感あふれる佳品になっています。

 第3楽章はアダージョ(ゆっくりと)、2分の3拍子です。第1楽章と同様、緩徐な音楽ですが、「下降志向」が強かった第1楽章とはやや対照的に、むしろ高まっていこうとする気持ちが感じられます。

 第4楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子で、再びキビキビとした感じのフーガふう楽章です。第2楽章と同様、提示と応答は同じ調で行われます。ゆるみのない運びで進み、堂々とした感じで終わります。


※演奏例がお聴きいただけます
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B−2)
第2楽章(C−1)
第3楽章(B−1)
第4楽章(B−3)

 ※カッコ内は指回り難度です。
 ※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司



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