リコーダーJP テレマン作品


ソナタ ニ短調(音楽の練習帳より)

全曲(ノーカット)が試聴できます
(YoutubeのRJP応援チャンネル「リコーダーの底力」)



★この曲を収録したCDつき楽譜★
RB-006A リコーダー用 900円+税(絶版)
1006 リコーダー用  1800円+税
SR-005 リコーダー用  3800円+税
ダウンロード製品 620円(税込)



★解題★

 ハ長調のソナタと同じく、「音楽の練習帳」に収録されたリコーダー独奏曲です。ともするとヘンデルやバッハに比べて音楽の底が浅いように言われがちな(またそれは確かに当たっている面もある)テレマンですが、この曲などは、「そうでもないぞ、こんなに立派な曲もあるのだから」という実例になりそうな、たいそう規模が大きくて中身も濃い逸品です。

 そもそも演奏して楽しむ分にはテレマンの「軽い」作品もすべて楽しいものであって、バッハやヘンデルになると逆に立派すぎてやる方も大変、という面があります。その意味では、このニ短調ソナタは、テレマンにしてはずいぶん深刻な内容をじっくり語ったような趣があって、気軽に演奏して楽しむには少々重過ぎると感じるほどです。


★解説★

 4つの楽章から成っています。

 第1楽章は「アフェトゥオーゾ」と指定されていますから「愛情深く」演奏することになります。冒頭すぐから、ピアノからピアニシモになり、そして突然フォルテに、という指定が何度も出てきます。リコーダーでこんな表現をせよというのはたいへん難しいことですが・・・。テレマン自身は表現できたのだとしたら、よほどの名人だったのでしょう。

 第2楽章はプレスト(急速に)で、ひたひたと進む切れ味のいい曲想です。テレマンらしいアクロバティックなかっこいいフレーズもたくさん出てきて、うまく吹ければとても気分のいい音楽です。

 第3楽章は「グラーヴェ」(厳粛に、荘重に)と指定されていますから、ゆっくりしたテンポで重々しく演奏することになります。 短くて、第4楽章への序奏のような役割を果たす楽章ですが、とても叙情的で、すてきです。

 第4楽章は、第3楽章から休みなく続けて演奏されます。アレグロの8分の9拍子で、たえ間なく8分音符がかけめぐります。情緒的には厳しい表情を持っていますが、おどるような調子の良さやユーモアもあり、また構成も非常にがっちりした立派なもので、たいへんよくできた音楽です。

※ 演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B3)
第2楽章(C1)
第3楽章(B2)
第4楽章(C1)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏:早川廣志  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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