リコーダーJP テレマン作品


ソナチネ イ短調


★この曲を収録したCDつき楽譜★

RB-027 リコーダー用  900円+税
SR-051 リコーダー用  3800円+税



★解題★

  テレマンには「6つの新しいソナチネ」という1730年か31年ごろの出版作品があることが知られていましたが、独奏パートの楽譜がコペンハーゲンの王立図書館に残っているのみで、バスパートは未発見でした。しかし、ドレスデンのザクセン州立図書館所蔵の手書き筆写譜の中に、第2番・ハ短調と第5番・イ短調が含まれているのがみつかり、Nikolaus Delius氏の校訂・解説を得て1996年に Schott社から出版されました。(以上の解説内容はSchott社版の序文によりました。)

 出版年代からみると『忠実な音楽の師』(1728〜9年)のすぐ後にあたり、ほかに『メト−ディッシュゾナーテン』(1728年・続編1732年)や『ターフェルムジーク』(1733年)などテレマンの代表的作品が次々と刊行されたころの作品だといえます。それだけに内容は充実しており、「ソナチネ」と名づけられているのとは裏腹に、テレマンのソナタの中でも最高峰に属すると言ってよいと思います。


★解説★

 4つの楽章から成っています。

 第1楽章はアンダンテ(歩くように)、4分の4拍子です。始まりのメロディーは偶然にもヘンデルのト短調ソナタやニ短調ソナタの冒頭とちょっと似ていますが、音楽の雰囲気の何と大きく違うことでしょう。ひとくちで言えば、ヘンデルの峻厳・深刻に対して、テレマンの親しみ深さ、ということになるでしょうか。驚くほどモダンなセンスの音楽で(私の実施のせいもあるのかも知れませんが)、たとえば映画「天空の城ラピュタ」の音楽「君をのせて」の冒頭をこの通奏低音に合わせてみると、3小節間は違和感なく吹けてしまいます。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。活発な感じの主題を扱い、最高音「高いソ」の音まで駆使して自在な音楽を繰り広げる、テレマンらしいすぐれた楽章です。半音階的に進行するパッセージも印象的で、隙のない音楽作りはみごとと言うしかありません。繰り返しの指定がないので、どの箇所も1度しか演奏できない(聞けない)のが残念に感じられるほどです。

 第3楽章は再びアンダンテで、4分の2拍子。おだやかな表情の間奏曲ふうの楽章です。第1楽章とともに緩徐楽章が比較的あっさりしたテンポの曲になるのは、この曲の特徴のひとつだといえるでしょう。

 第4楽章はプレスト(速く)で、4分の4拍子ですが「4つ」でなく「2つ」で感じるほうがいいでしょう。これもまた高い音域ではなやかに進むテレマンらしい爽快な終曲であるだけでなく、めずらしい和声の指定もところどころにみられる意欲的な作品です。テンポにもよりますが、指回りは4つの楽章の中でいちばん難しいかも知れません。


※ 演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章(B2)
第2楽章(C1)
第3楽章(B3)
第4楽章(C2)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 庭野宏樹さん  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司


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