リコーダーJP
    


G. サンマルティーニ

〜〜はつらつとした歌ごころ〜〜



★ロンドンで活躍したイタリア人★

 ジュゼッペ・サンマルティーニは、1695年にイタリアのミラノで生まれ、1720年代のある年(はっきりしたことはわからないようです)からロンドンに移り住んで活躍した、オーボエ奏者・作曲家でした。

 以後、1750年に亡くなるまで、はじめ歌劇場管弦楽団のオーボエ奏者、のちにウェールズの王室に抱えられて室内管弦楽団の音楽監督を務めながら、終生ロンドンで暮らしました。主として管楽器やヴァイオリンの活躍するたくさんの器楽作品で知られ、イギリスでその作品は人々からたいへん愛されました。

 そこで、弟であるジョヴァンニ・バティスタ・サンマルティーニが「ミラノのサンマルティーニ」と呼ばれるのに対し、「ロンドンのサンマルティーニ」と呼ばれています。 



★サンマルティーニのリコーダー作品★

 リコーダー用のレパートリーとしては、リコーダー協奏曲が有名ですが、「リコーダーまたはバイオリンのための12のソナタ」というデュエット曲集(通奏低音を合わせて3つの声部から成るということから「トリオソナタ」という言葉がありましたので、そちらで言うべきかも知れません)も、才気あふれるはつらつとした佳品ぞろいです。イタリア出身の作曲家らしい歌心があふれています。バロック時代の楽しいデュエット曲集として、貴重なものだと言えるでしょう。

 これは、サンマルティーニがイギリスに渡って間もない1727年10月に、ロンドンで出版された作品集です。


★サンマルティーニの演奏★

 サンマルティーニのソナタはどんなふうに演奏すべきでなのでしょうか。

 イタリアの作曲家ですから、「イタリアふう」に、変奏的な装飾を加えて華麗に演奏するのが本来なのかも知れません。とくに、ゆっくりしたテンポの楽章には、「これを楽譜通りのまま吹いたはずはないだろうな」と思われるような、シンプルな書法も目立ちます(必ずしも楽譜通りに吹いてつまらないというのではありませんが)。

 ただ、速い楽章は十分に躍動的な感じに書かれていて、2本の笛をピッタリそろえて演奏することで、じつに快適な面白さがあります。アーティキュレーション(音どうしのつなげ具合・・・といえばいいでしょうか)の工夫によって旋律に生気が生まれるようにする工夫も見られ、このあたり、センスの面から言えば、同じ時代に活躍したバッハやヘンデルよりも、よほど近代的な感じもします。


リコーダーJPがご提供できるサンマルティーニ作品
ソナタ(2本のアルト) 1番 ヘ長調
ソナタ(2本のアルト) 2番 ヘ長調
ソナタ(2本のアルト) 3番 ト長調
ソナタ(2本のアルト) 4番 ヘ長調
ソナタ(2本のアルト) 5番 ヘ長調
ソナタ(2本のアルト) 6番 ニ短調
ソナタ(2本のアルト) 7番 ヘ長調
ソナタ(2本のアルト) 8番 ヘ長調
ソナタ(2本のアルト) 9番 ト長調
ソナタ(2本のアルト) 10番 ヘ長調
ソナタ(2本のアルト) 11番 ヘ長調
ソナタ(2本のアルト) 12番 変ロ長調


★サンマルティーニの協奏曲が聴けるおもなCD★

 CDで聴けるサンマルティーニのリコーダーソナタとしては、RJPでも全曲をめざして順次出版中の「2本のアルト」のシリーズのものをはじめ、ときどきみかけますが、輸入版ばかりでご紹介してもご入手になれるかどうか。

 ●ダン・ラウリンほかによる演奏
 ●ミヒャエル・シュナイダーほかによる演奏

 協奏曲では次のようなCDがあります。

 ●フランス・ブリュッヘン(リコーダー) ニコラウス・アルノンクール(指揮)ほか (WPCC5330)

 ●ミカラ・ペトリ(リコーダー) クラウディオ・シモーネ(指揮)ほか (32CD42)


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