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二コラ・シェドヴィル

〜〜パリの貴婦人のミュゼット教師〜〜



★パリ・オペラ座のミュゼット奏者★

 ニコラ・シェドヴィル(1705年〜1782年)は、管楽器奏者としてフランス王宮に仕えた、たいへん人気のあった演奏家・指導者でした。専門はオーボエとミュゼット(当時流行っていたバグパイプに近い楽器)で、兄とともにパリ・オペラ座の管弦楽団や王室室内楽団の奏者として、また貴婦人たちを相手とする音楽教師として大活躍していたといいます。

 その彼が、ミュゼットで演奏されることをおもな目的として書いたのが、6曲から成るソナタ集「忠実な羊飼い」でした。題に使われたのはルネサンス時代のイタリアの詩人グリアーニの劇作品の名前で、当時のパリでは、ルイ14世時代の貴族趣味に対する反動として「田園趣味」が広まっていたのです。もともとミュゼットという楽器からして農民が使っていた楽器で、こんな楽器が流行ったこと事体、田園趣味の表れでした。時代の波に乗って成功したシェドヴィルは、晩年は破産したりして不遇だったようですが、まずまず幸福な音楽家だったといえるでしょう。


★「忠実な羊飼い」のほんとうの作曲者★

 二コラ・シェドヴィルは今日ではすっかり忘れられたも同然の人でしたが、ヴィヴァルディーの作品として親しまれてきた「忠実な羊飼い」という6曲から成るソナタ集は、フルートやリコーダー、ミュゼットなどでよく演奏され、愛されてきました。そして、これが実はシェドヴィルの作品であったことがつきとめられたため、シェドヴィルの名はリコーダーファンの間ではよく知られる結果となりました。



リコーダーJPがご提供できるシェドヴィル作品
ソナタ「忠実な羊飼い」 1番 ハ長調 アルトリコーダー(またはソプラニーノなど)用
ソナタ「忠実な羊飼い」 2番 ハ長調 アルトリコーダー(またはソプラニーノなど)用
ソナタ「忠実な羊飼い」 3番 ト長調  アルトリコーダー(またはソプラニーノなど)用
ソナタ「忠実な羊飼い」 4番 変ロ長調(原曲イ長調)  アルトリコーダー(またはソプラニーノなど)用
ソナタ「忠実な羊飼い」 5番 ハ長調 アルトリコーダー(またはソプラニーノなど)用
ソナタ「忠実な羊飼い」 6番 ト短調  アルトリコーダー(またはソプラニーノなど)用


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