アルトリコーダーステップバイステップ 第2巻の内容
〜楽しい曲ばかり練習しながらバロックソナタに近づく〜
製品:三訂版第2巻
■次から次へと美しい作品を楽しむ
第1巻を終了していただいた皆さんのための本ですが、「楽譜は少々なら読めるし、学校のころリコーダーは好きだった」というような皆さんなら、この巻から始めていただいても大丈夫でしょう。「ステップバイステップ」の第2巻は、「第2段階」までで覚えた「ド・レ・ミ・ファ・ソ」に、さらに「ファ#・シ」を加えた7音の曲(「第3段階」)から練習が始まります。
ファ#とシが加わることでさらに広がった表現可能性。それを縦横に駆使して現代作家たちが書き下ろしたチェンバロ伴奏リコーダー曲を、ひとつひとつ楽しんでいってください。そして、第4段階・第5段階と、少しずつ新しい音が加わることで、練習する作品の内容はますますゆたかに、そして本格的になっていきます。
■多彩な作曲陣
第1巻の練習曲は著者の作品が多かったのですが、第2巻ではむしろ他の作曲家さんたちの作品が多くなり、じつに多彩な個性あふれる作品が並んでいます。
作曲者名を列挙しますと、登場順に
★高橋たかね…音楽療法の研究している「岐阜県音楽療法士」。音楽経験の少ない初心者に対する指導経験が豊富で、その経験を生かした初心者用デュエット集(アルト用)がある。リコーダーJPマネージャー。
★堀内貴晃……武蔵野音大卒、東京芸術大学大学院卒。2004年朝日作曲賞受賞者で、カワイからの出版作品もある、気鋭の若手作曲家。
★森 好美……大阪芸術大学卒、大阪音大大学院卒。2004年9月にCD「Remember You」をリリース。FM放送番組でも人気を博している。
★石田誠司………本書の著者。リコーダーJPディレクター。
★松崎泰治……新潟在住の青年作曲家。合唱作品が「上野の森コーラスパーク」合唱作品作曲コンクールで入選するなど今後が期待される。
★新井雅之……東京芸大卒、東邦音大講師をつとめる中堅作曲家。著者石田の親友でもあって、リコーダーJP発足以前から多大の協力をいただいている。
★山岸恵子……物部一郎氏に作曲を師事し、音楽教室講師として多数の作曲・編曲作品を手がけてきた、しかしまだ若い新進の作曲家。
■楽しんでいるうちにバロックソナタは目前に
作曲家たちが、リコーダー学習者のためにRJPが設定した条件を守りつつ、各自の個性を最大限に発揮して誠実に書き上げた、アマチュアのための作品群。これらは、バロック作家たちと同じ精神で書かれた、比類ない「リコーダー音楽の至宝」だと著者は考えます。
そして、そうした多彩な魅力のある作品をひとつひとつ楽しみながら、少しずつ技術を身につけ音楽経験も積んでいくことで、バロック時代の古典作品の演奏も目前、というところまで進んで行けるのです。
練習する曲目は、厳選した12曲。いずれもいつまでも愛奏できる音楽作品です。
■「第3段階」から「第5段階」まで
第2巻で練習するのは「第3段階」から「第5段階」までです。
★第3段階★
ドレミファソの5音に、「ファ#」と「シ」を加えた7音から成ります。音符の細かさとしては八分音符がふつうに出てきます。ハ長調・イ短調のほか、ト長調やホ短調も使用可能となり、作曲家の表現可能性が飛躍的に広く。したがって曲の楽しさも倍加。
★第4段階★
第3段階の音に、さらに「ラ」「低いソ」と「ド#」」を加えた10音から成ります。これにより作曲家は二長調・ロ短調・ニ短調なども使用可能となり、曲途中での転調などを駆使した内容の深い作品も数多く生まれてきました。
★第5段階★
第4段階の音に、さらに「シ♭」「低いファ」を加えた12音から成ります。増えたのはたった2音ですが、これで「サミング」を使わないふつうの音域はほぼ完全にカバーしました。ヘ長調やニ短調、さらにト短調なども使用可能となり、1オクターブ以上にまたがる音域を駆使して作曲家たちは腕をふるっています。技術的には16分音符(あるいは速い曲での8分音符)がたくさん連続して出てくるところまで扱います。
■練習する曲目リスト クリッすると曲紹介ページが開きます(試聴もできます)
雨の日曜日(堀内貴晃) 友との再会(高橋たかね) 春の日のように(高橋たかね) 雪の帰り道(森好美) シチリアーノ(石田誠司) 雪の夜に(松崎泰治) まどろみ(堀内貴晃) ガボット(新井雅之) インテルメッツォ(新井雅之) 春の足音(松崎泰治) ソナチネ(石田誠司) お洗濯のワルツ(山岸圭子)
以上12曲
「ステップバイステップ 第3巻」へ
「ステップバイステップ 第1巻」にもどる
「教則曲集」にもどる
HOME